「開示力」・・・つまり「自己開示」はすればするだけ相手に自分の事が伝わり易い良さはありますが、いいお付き合いになりそうだったり、結婚を考え始めた、そんな相手に、自身の恋愛遍歴をどこまで素直に話した方がいいのか、これってとても悩みますよね。
年齢と共に交際経験も増えてきて、若い頃のように「今の彼が初カレ」ということも少なくなっているでしょう。
過去には今の相手同様、真剣に結婚を考えた人がいた、という方もいるかもしれません。
ある程度の年齢になれば、男女それぞれがいろいろな経験をし、人によって恋愛についての考え方や話し方が異なってくることは当然のことです。そこでこうした過去の恋愛遍歴を結婚相手には全て素直に話すべきなのか?という質問をよくいただきます。
どうでしょう、相手はそれを聞くことを本当に望んでいるのでしょうか。過去の恋愛遍歴を全部話すべき、という考えの方は、自分の考えが自己満足になっていないか? 相手を大切に思うのであれば、少し考えてみましょう。
男性は過去にこだわってしまう!?
お見合い相談時、
「交際期間がいつも短いタイプの女性はちょっと」
「恋愛経験があまりにも多い女性は避けたい」
と言われることは少なくありません。
「男性は最初の男になりたがり、女性は最後の女になりたがる」とあるように、男性は競争心や支配欲を満たしたい願望があり、比較されることも嫌います。
「すぐに相手が見つかる」、「付き合ってきた男性は多かった」や、そこまでではなくとも「私もいろいろあったの」など、交際の多さを匂わせるこれらの言葉に、「そんなにモテる女性が彼女で嬉しいな」といった肯定的な考えを持つ男性はほとんどいません。
逆に男性には、恋愛遍歴は少し控えめな感じが好まれます。
このあたりの違いを意識することが大事です。
男性の競争心を煽るどころか、一気に気持ちが冷めることになるので過去の恋愛遍歴を武勇伝のように語るのはやめた方がよいでしょう。
話すなら「普通」と感じるくらいに留めて
結婚相手があなたの恋愛遍歴を知りたいかは、その人の性格や経験にもよります。
中には隠すことで、ストレスや不安を感じる方もいるかもしれません。
これが良いという確実な答えはありませんが、話すにしても聞くにしても気を付けたいことをお伝えしておきます。
自分の経験を話すなら、「この程度なら誰でもあるよね」と感じられる範囲に留めておくこと。
「付き合っても数か月でいつも終わる」「いままで何人いたか覚えていない」「不倫していた」など、一瞬耳を疑うような話は、たとえ事実であったとしても伝える必要はないでしょう。
結婚相手に隠し事はしたくないという方もいるかもしれませんが、恋愛遍歴に固執しすぎることで、現在の関係に悪影響を与える可能性もあります。得することは何一つありません。「今の自分は違うから」と伝えても、一度抱いた不安なイメージはなかなか取り払うことはできないでしょう。
過去は変えられません。これからの自分を見てもらいましょう。今から相手に誠実であればそれでよしです。
結婚するなら全部伝えるべきと思う方へ
黙っていることは相手に嘘をついていると考える方もいるでしょう。
しかし、過ぎたことにこだわってせっかくの関係を壊してしまっては本末転倒です。
あなたが良かれと思って話したとしても、相手に嫌悪感を抱かれてしまっては、もはや打つ手はなく、後悔だけが残るだけです。
くれぐれも過去を語るときは慎重に。
二人が今互いに誠実であること。その関係性こそが全てです。
これからの二人が新たな過去になっていく、それが一番大切なのでは。
ここから前だけを向いて、二人で理解や信頼を深め、幸せな未来にしていきましょうね。
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